コンクール予選と振り返り

先日、コンクールにチャレンジした生徒たちの予選が終わりました。

●ピティナB級に3人 うち1人奨励賞受賞
●ピティナC級に1人 奨励賞受賞
●ヤングアーチストピアノコンクールB級に1人 予選通過
※ピティナは全員一度のみの予選エントリーです


今回はピティナの方は残念ながら予選通過ならず。

結果だけ見ると確かに残念に見えますが、とても実りあるコンクールだったと思います。
チャレンジした生徒それぞれが今の自分の演奏に向き合った3ヶ月。
コンクールを受けなければ発見出来なかったであろう課題もたくさん!
普段から先生に言われていたはずだけど、なんとなくぐらいしか理解していなかったことを痛感したり、
緊張すると自分はこうなるんだ、と本番の緊張感の中で演奏する自分を見つめたり…

伸びたところもたくさん!!
なかなかOKを出してくれない先生からの注意を直すうちに、知らず知らずの今まで突き詰めたことのないところまで曲が仕上がりました。

弾いたことのない時代の曲に触れたこともとても大きなことでした。


コンクールは結果が出てしまうもの。
結果によって悲しんだり、悔しかったり、喜んだり…それは絶対避けられないことです。
でも大事なことは、「先を見ること」です。
小さい子たちにはなかなか難しいことですが、私はコンクールの曲を指導するときも、
その曲だけを本番に間に合うように、良い結果が出るように塗り固めるのではなく、3年後、5年後に生徒たちが楽しく気持ち良く、良い音を奏でられるよう指導します。

低学年の子たちの演奏は一瞬上手そう!と思っても、意外と「その音の出し方はマズイのでは…」なんてことも多くあります。
それだけ、その曲だけを塗り固めることも出来てしまうのです。

それで良い結果が出ると、当たり前ですが子供たちはこの弾き方で良いんだ!!と、思ってしまいます。
ですが、実はちゃんとした音がなっていない、ちゃんと楽譜が見れていない、ちゃんと自分の音が聴けていない、という状態が続くと、高学年になってバッハインヴェンションなどが出てきた時にハッキリとわかってしまうのです。


今までも、「小さい頃はコンクールで予選に通ったのに、四年生になってから受からなくなった」と、悲痛な想いを抱えた生徒さんと親御さんが何組かいらっしゃいました( ;  ; )
演奏を聴くと一目瞭然…
その度に私も一緒に心を痛めました…

なので、「先を見た指導」これだけは私の中で絶対に譲らないことにしています。


もちろん、賞が取れたら、予選通過できたら嬉しいのでビシバシやりますよ!!笑

今回チャレンジした生徒たちも、
「来年またチャレンジしたい!!」と、意気込みを語ってくれました♫
一年後はもっと良い演奏をして、ご褒美の結果がついてくるように頑張ろう!!と、来年への演奏目標を書いてもらいました(^^)


みんな、お疲れ様!!
そしてヤングアーチストで予選通過した子はここからが追い込み!セミファイナルまで自分と向き合ってがんばろう!!


うちの福丸くんも、窓の外の先を見ているのね…⭐︎