「ブルグミュラー25の練習曲」という教本を使ったレッスンに入る前にブルグミュラーで使うテクニックや、
譜読みの基本を学びます。自分の力で取り組むことの大切さも同時に身につけて行きます。
ここからは、年齢ではなく弾いている曲のレベルで分けてご説明致します。
さぁ、出てきました!ブルグミュラー25の練習曲という教本(以下ブルグミュラー)。
この本はピアノ学習者にとって欠かせない本です。それぞれの曲がとても素敵で、何より内容が濃い!譜読みもちゃんと出来なければ弾けないですし、音楽的表現をたくさん引き出せる本です。なので、この本を適当に終わらせることだけはしないでほしいと強く考えています。
中にはこの本を、幼稚園生で弾かせてしまうお教室もあるようですが、私は正直反対です。上記で述べたようなことを、自分の力で取り組むことが大切だからです。お母様が付きっきりで弾けるようになったブルグミュラーは、本当に習得しなければならないことの半分しか習得できません。
なので、ブルグミュラーに入る前の準備もとても大切、ということになります。
これはバーナム導入の続きのテクニックを養う本です。なので、導入が終わってなければそちらを引き続きやってから、1に入ります。1では16分音符も出てきて、指を早く動かす、という絶対に指を丸くしてなければできないことも沢山出てきます。より一層、自分の弾き方をチェックする本です。( 全音楽譜出版社)
〈曲集〉※ぴあのどりーむ3の次に使う教本候補の1つです。
こちらは短めの曲で構成されている曲集です。そして最初からフォルテやピアノなど強弱記号が出てきて、♯や♭や♮もどんどん出てきます。そしていよいよ弾きながら途中でポジションを変えたり、ハ長調以外の調性(♯♭ありの調)も出てきます。しかし、これが一つ一つ無理なく出てきます。このような楽譜を読む上での基本を学びながら、ただ弾くだけではない表現力も学んでいくのがこの本です。ただ、この本に載っていてわかりにくい6/8拍子の曲などは、他の本の曲をコピーそちらで勉強することも多いです。特に3巻は、一曲一曲は短 いですが、内容はブルグミュラーに向けて濃いものになっています。
この本も役割としてはラーニング トゥ プレイ ブックと同じ立ち位置です。
私はこの本で幼少期育ちました。フレーズの作り方をしっかり学べ、左手もかなり動きます。難しいですがとてもいい本です。しかし、一冊がとても長いことやちょっと曲が地味だったり…笑。向く子と向かない子がいるのもこの本です。
ですが、私も何年か教えていくうちに、やっぱりトンプソンっていいかも、と思うことがあり、抜粋でもいいので弾いてもらったりもしています。
☆基本でよく使う曲集はラーニング、トンプソンのどちらかですが、これもそれぞれのレベルをみながら本を決めます。
また足りない分はコピーで補ったり(リラ・フレッチャーなど)、この教本たちとブルグミュラーの間にもう一冊挟むことも多くあります(ヤマハピアノライブラリー ロマン派曲集1など)。
ここの曲集は、少し凝っていて少し長い曲も載っています。ラーニング2やトンプソン以外の曲種もやりたい!という生徒さんに併用してもらいます。やはり楽しい曲はやる気がアップしますね!
昔からよく使われるチェルニーの指練習曲のいいとこどりをした20曲です!
30番曲集より全然難しくなく、ブルグミュラーで使うテクニックや、譜読みの部分でも役に立ち、先に始めておくとブルグミュラーに抵抗なく入れます。ラーニング3の途中から始めるイメージです。バーナムはとても音が優しいですが、チェルニーのように曲の中で16分音符など速い音符が出てきても、意識せずとも指が丸くなるといいですね。
【リズムとソルフェージュ1】
【リトミックを応用したソルフェージュ3】
この2冊の使い方は前と同様になります。どちらも譜読み力をつけるのにとても大切です!
※使用する教本は状況に応じて変更する場合がございます。