「ブルグミュラー25の練習曲」や「ハノン」「チェルニー」といった教本を中心としたレッスンでテクニックの向上を図ります。
コンクールにチャレンジする生徒さんあ総合的に力をつけていくレッスン内容となります。
さぁ、いよいよブルグミュラーまできました!
ブルグミュラーに入る時は、チェルニーやさしい20の練習曲もまだ途中です。この本も続けてやっていきましょう。
基本は下記でご紹介するハノン・チェルニー・ブルグミュラーの3冊の教本を使用しますが、コンクールにチャレンジする生徒さんや音楽の道に進むことを視野に入れている生徒さんにはバロック(バッハ)の曲が必須になります。余裕があれば、通常からプレ・インヴェンション→バッハのインヴェンションを4冊目として取り入れて頂きたいです。
ただ、他の習い事がある中でバッハの本を持つというのはなかなか大変なことだと思います。コンクールの時に挑戦してみる、というのも良い経験かと思います!
この本の特徴的なところは、一つ一つの曲に題名がついていることです。牧歌・やさしい花・別れ・貴婦人の乗馬… なんだか曲が聴こえてきそうですよね!
そう、題名が付いているということは、それをイメージ出来るような演奏を目指す、ということなのです。このメロディーは悲しそうだな、この和音はとっても怖いところみたい、なんだか森に迷った感じ、鳥がパタパタ羽ばたいている様子、など、そこをどういう風に弾くのか(弾きたいのか)、しっかりと表現する気持ちが必要です!
そのためには両手のバランスを聴くことも必要だし、速く動く指も必要。総合的に力をつけていくのにとても優れた曲集です。
最初のうちは譜読みで苦戦する子もいますが、この本の最後まで辿り着くことまで出来ると、色々な有名曲を弾けるところまで力がついているのです!エリーゼのためにとか、弾いてみたいよね…♪
こちらもテクニック向上のための定番。バーナム1が終わった後にこの本に進みます。手がかなり小さいうちにバーナム1が終わってしまった場合は、バーナム2に進んでからハノン、という順番をとることもあります。
ハノンでは指一本一本の強化や押し込まない打鍵、脱力した打鍵など、良いタッチの感覚を掴むまでゆっくりじっくり取り組みます。バーナムでももちろん細かくはやっていますが、低学年の生徒たちに正しい打鍵を伝えて習得させるのは、それはそれは本人たちの根性と忍耐と…と、やっているうちに、生徒たちの顔が集中力を失っていきます(笑)。
なので、バーナムを弾いている時はその時々の生徒たちのレベルや理解力・集中力に合わせて出来る範囲のところまで打鍵のことは言います。あと、変な癖は絶対につかないようにすること。そして、ハノンを弾くようになった4年生あたりからより良い打鍵を目指して細かく一緒にやっていきます。調性を変えたり、リズムでの練習も必須です。軌道に乗ったらスケール(音階)の練習も同時進行します。
昔からよく使われるチェルニーの指練習曲のいいとこどりをした20曲です!
30番曲集より全然難しくなく、ブルグミュラーで使うテクニックや、譜読みの部分でも役に立ち、先に始めておくとブルグミュラーに抵抗なく入れます。ラーニング3の途中から始めるイメージです。バーナムはとても音が優しいですが、チェルニーのように曲の中で16分音符など速い音符が出てきても、意識せずとも指が丸くなるといいですね。
その名の通り、バッハのインヴェンションに入る前の教本です。
バッハ以外にも沢山のバロックの曲が載っており、初めてバロックに取り組む生徒さんにとっても弾くやすく、わかりやすい曲が多いです。自由曲のコンクールであっても、私のお教室では必ず1曲はバロックの曲を入れるので、低学年の生徒さんたちはこの本から選ぶことも多いです。バロックらしい演奏とは何か、チェンバロの音源を聴いてもらったりしながら、少しずつ感じてもらうための教本です。
ラーニング3や、チェルニーやさしい20の練習曲などをやってブルグミュラーに入るのですが、やはりブルグミュラーは今までよりハードルが高い。やり始めたけど中々譜読みが自分一人の力で出来ない、ブルグミュラーを始める前にもうワンクッション欲しい、という時にこの曲集をやります。
ただし、全曲はやりません。抜粋して必要な曲のみを練習してもらい、なるべく早くブルグミュラーへ移行しましょう!
※使用する教本は状況に応じて変更する場合がございます。